第24回 さし湯について
紅茶の普及に尽力されているティーインストラクター資格をお持ちの紅茶の先生方は、「さし湯」についてどの様に考えておられるのでしょうか。お店でお客様がさし湯をくださいとおしゃるので、お伺いするとミルクティーを召し上がっていて、濃いのでとさし湯で薄めていらっしゃいました。どの様に飲もうが勝手ですが、せっかく濃い目に点てているのに残念に思うことが多々あります。ストレートティーの方で、二杯目をもう少し薄くというのは良く理解できます。茶葉の量は、熟成度合いを考えいつも調整しているのですが、タカノの紅茶の点て方濃いのでしょうか?(茶葉の販売ページには紅茶の点て方目安量を記載しています)
わからないのは、ティーポットの中にさし湯を入れようとするお客様がいらっしゃることです。出がらし茶葉に湯を入れても、力の無い色つき湯にしかなりません。さし湯は、カップに注がれた紅茶の濃さを調節する為にお出ししています。ちなみに、タカノの紅茶はポットに茶葉を入れたまま提供しております。
あるお客様が、「さし湯」を頼んだら持ってきてくれて、ポットの中に入れて飲んだらとても美味しかった、と言われて大変困惑いたしました。スタッフが見ていなかったのでしょう、反省しております。ただティーバッグ茶よりタカノの出がらし紅茶の方が美味しいので困っています。
「さし湯」は二番煎じの為ではなく、「うすめ湯」です。
2011/3/2
第25回 ミルクの量
今回はミルクの量などについてお話したいと思います。
当店では、ミルクティーをご注文のお客様には、牛乳をクリーマーに入れてお出ししております。牛乳はは成分無調整の一般的なものを湯煎にかけ、量はたっぷり目にしていますが、帰ってくるクリーマーには残っている事があります。注意してみていますと、ミルクをほんの少ししか入れず、色は赤レンガの様な感じで召し上がっておられるお客様が多いのです。最近はお節介かもしれませんが、もっとミルクブラウン色になるまで入れると全く違ったテイストのなることアドバイスしております。
ほとんどのお客様は、これがミルクティーなんだと感心しておられます。もちろん良質な茶葉を濃い目に点てた時にしかできません。お話をお聞きすると、薄い紅茶でしかもコーヒー用のポーションクリームを出された時の、まずい味の印象があり、ついついミルクは控えるとのお話をいただきました。お茶を提供する側の問題は大きいと考えます。ちなみに、ミルクティーには少し砂糖を入れると、味の輪郭がはっきりしてさらに美味しくいただけます。
2011/3/7